映画と本 きいてほしいの、あたしのこと ケイト・ディカミロ ポプラ社

画像とても可愛い少女と、犬の物語。
この物語を前から読みたい、と思いつつそのままになって
いたのですが、偶然このDVDを見つけて「あっ!!」と思ったので・・。
映画になっていたとは知らなかった。主演は、「チャーリーとチョコレート工場」
にも出ていたアンナソフィア・ロブ。「チョコレート工場」では、
ガムをずっとくっちゃくっちゃ咬んでましたね。生意気で鼻っ柱が強そうな
女の子の役を上手にやってましたが、今回は大きなワンちゃんと一緒に
可愛い演技を見せています。アンナソフィア・・という名前から思うに、ロシア系
なんでしょうか。ブロンドで目が大きくて、手足のすんなり細い美少女ですね。
先に本のほうを読んだので、そばかすだらけの、ちまっとした感じの少女を
想像してたのですが、このアンナソフィアの演じるオパールも、なかなか良かった。
なかなか素敵な女優さんになりそうですね。あんまりさっさと大人びて
ほしくないような気がしますが。すぐに、ブロンド美人になっちゃいそうだけど。

舞台は、フロリダの小さな町。引っ越してきたばかりのオパールには、友達が
いない。牧師の娘ということで、敬遠されてるのかも・・。
そして、オパールには母がいない。彼女が小さいときに、家を出て行ってしまったのだ。

でも、彼女のもとに「ウイン・ディキシー」という犬がやってきてから、
彼女の世界は一変していく。スーパーマーケットに迷い込んだところを
助けたときから、ウイン・ディキシーとオパールは、唯一無二の友達
になる・・。


画像


大きくて、毛が抜けてて、やせっぽちで、くさいワンコ。
でも、にやっと笑うその顔を見たとたんに、オパールは彼に夢中になっちゃう。
犬やネコって、ホントに笑いますよね、にこ♪って・・。
さびしいオパールと、おいていかれたウイン・ディキシーは、外れたピースが出会う
ようにぴったり重なって、どんどん楽しい出会いを増やしていく。
その面々が、なかなかいい。小さな図書館の館長さんのミス・フラニー。
魔女、と噂される老女のグロリア。ギターが大好きで、内気なオティス。
どうやら、ちょっとずつ寂しい彼らは、みんな自分の物語をオパールに聞かせてくれる。
そう、自分の話を聞いて、誰かが相槌を打ってくれること、それが友達の始まり。
その新しい友達とのたくさんのお話の中で、オパールはいつもママのことを
考える。自分をおいていったママ。そして、なかなかママのことを話してくれない
カメのように考え事ばかりしてる、パパ。同じ悲しみを抱えてるはずなのに、
パパはそのことを話してくれない・・。

「世界中が泣いてる―ときどき、そう思うね」
というグロリアの言葉のように、みんな悲しいことを抱えてる。
でも、雨の中で泣いて泣いて自分の悲しみを打ち明けてくれたパパに、
オパールはまたこれまでとは違う愛情を感じたに違いない。
その泣きじゃくるパパを抱きしめるオパール。
このあたり、幼くても母性をもつ女の子の温かさが、よく描かれています。
悲しみを心に押し込めないで、それを解き放ってみること・・。
人の前で自分の気持ちに素直になる、ということって、なかなか難しい。
犬やネコ、という動物は、人をそんな気持ちにさせてくれる。
動物をギュッと抱いたときの、かけがえのないぬくもりのような
優しい物語でした。

映画は、残念ながらこの一番いいシーンが、やけにあっさりしてるんです。
パパの気弱さや、繊細さがあまり伝わってこなくて、それが残念でした。
あと、物語の持つテンポのよさが、ちょっと映画では弱くなっていた。
どちらかというと密やかな物語だから、もうちょっと映像的な演出に
凝らないとしんどかったかも。あ、でもグロリアの庭でのパーティのシーンはきれい
でした。余談ですが、「Ray」でも出てきた、木にたくさんガラス瓶をぶら下げるのは
幽霊よけなんですね。知らなかったなあ・・。そうか、お札なんてないもんなあ、と
感心した次第。お札よりは綺麗だけど、魔よけの効果としてはどうなんだろう・・。
ほんとに余談です。


おいしい本箱 http://www.oishiihonbako.jp/index_f.php


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