SPEEDBOY! 舞城王太郎 講談社

画像「講談社BOX」という、若者向けのノベルスのシリーズが
始まったようですね。西尾維新、清涼院流水、など人気の
キレ者作家を取り揃えるようで・・。まんまとウチの長男も乗せられ
楽しみにしてるようです。講談社は、こういうところが、うまい。
フットワークが軽いですね。時々軽すぎるけど(爆)
マスコミ関係で若い人が就職したいところのNo.1だそうですが、
わかるような気がします。

で、まずこの「SPEEDBOY!」を読んでみました。
「山ん中の獅見朋成雄」の成雄くんが、またもや走って走って
走りまくっております。なにしろ走っているうちにマッハも超える(爆)
独特の擬音とともに、疾走していく成雄・・。
主要キャラが何人かでてきますが、七つの短編それぞれに少しずつ設定は
違う。とにかく成雄が走りまくる、ということがコンセプトのパラレルワールドみたい
ですね・・。背中に生えた鬣、それは底知れないパワーの源なんだが、同時に
刻み込まれたくびきでもあるような感じですね。
坂本竜馬が、鬣があったといいますが・・。

彼は走り、走り、走る。
その成雄という爆弾を、あちこちの世界に投げて、爆発させる舞城氏。
私が連想したのは、「キィ~~~~~ン!!」と叫びながら、地球を
真っ二つにしながら、走り回るアラレちゃん。
ちょっとアニメ古めですか(汗)走って走って走るパワーが有り余る
アラレちゃんに、「なんで走るの?」と聞いてきたところで、仕方ない。
でも、成雄は鬣の生える人間だから、ちょっとややこしい。
マッハで走ることは、どうやら何かを置き去りにするらしい。
それは痛快なことなのに、またその痛快さが成雄を傷つける。
生身で走ることの無防備さが読んでいて、痛い・・。
それが若さの痛さに思えるのは、私がおばちゃんだからかしらん。
巻頭についている、舞城さんの直筆ピンナップの、怪獣のイメージが
成雄のイメージなんかしらん。たくさんの頭を持つ、獣・・・。
しかし、こうはなれないところが、無茶を書いてるようで振り切れていない。
その振り切れなさが、今の時代の若者の立ち位置のようで、ちょっと切ない。
その一抹のせつなさが、舞城さんの持ち味でもあるなあ、と思う。

面白かったんですが、もっと鮮やかに斬られることを期待していたんで、
少し拍子抜けかな・・。新シリーズにふさわしい新しい舞城ワールドを見たかった。
贅沢ですか?!つい、彼にはそれを期待したくなるんですよね・・。
癒し系、傷つき系、優しい系の若い人は、たくさんいる。
しかし、とんがって新しい道を自分の筆先で切り開く人は少ないから。
時代の旗手、と言われる器であると思うんですよ、彼は・・。
奔れ、舞城!!時代の先っぽを走り抜けろ!!
・・・おばちゃん、応援してるよ(いらんか)

http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=001157

舞城王太郎の本 http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000158
           http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000221
           http://www.oishiihonbako.jp/detail.php?book_no=000753





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