ばんば憑き 宮部みゆき 角川書店

画像今日、近所の桜のつぼみが、ほころびかけているのを見た。もうすぐ4月とは思えないほど寒い毎日だったけれど、ようやく春の気配が近づいてきているように思う。

震災の後、私の中で読める本と読めない本の境目がはっきりしてしまったように思う。それを具体的に言葉にするのは難しいけれど。

あの地震のあと、数日活字が読めない日が続いた。情報をひたすら流すテレビに疲れて画面を消してしまっても、頭の中に様々な映像と想像が渦巻いて音をたてているような気がしていた。その中で、宮部さんのこの本は、やけに素直に私の頭に沁み込んできた。喜びも悲しみも、光も影も、強さも弱さも、醜さも美しさも同時に湛えている人間という存在の彩りを、色鮮やかに描き出す、強さと厚みに感嘆する。底知れないものを見据えながら描く宮部さんの物語に、心がしんとした。と同時に、宮部さんの筆に、人間に対する深い愛情を感じた。だから、私はこの物語が、この時に素直に心に沁みたのかもしれない。

何だかまだ、長い文章が書けないなあ。書いては消し、書いては消し。色んな想いが渦巻きすぎると、かえって何も語ることが出来ない。
でも、この本は掛け値なしに良かったです。それだけ言って、今日は寝ます。おやすみなさい・・・。

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