乙嫁語り 3 森薫 エンターブレイン

画像待ってましたよ~!乙嫁の3巻!発売日に絶対買うぞ、と意気込んで朝から本屋に出かけたくらい、待ってました。分厚い3巻。嬉しいよなあ、と感涙にむせびつつ読み始めたんですが・・・前の巻までの、ある意味能天気なまでのラブラブな二人の話から離れて、今回はやたらに切ないじゃないですか!

以下ネタばれありです。

悲しみを背負った美しい未亡人。市場で一目会った瞬間から、恋に堕ちてるヘンリーさんなんですが・・。不器用で真面目なだけに、そんなに簡単に異国での恋に踏み出せるはずがない。でもねえ・・。未亡人のタラスが美しすぎますね。日ごろ隠しているターバンの中の黒髪を風になびかせている彼女のショットに、女の私でもちょっと惚れましたもん。閉じ込めている情熱が溢れ出るような彼女の姿を見てしまっては、もう一歩を踏み出さずにはいられない。結婚の約束に至るまでの、二人の細かい心理描写が素敵で、ドキドキします。じれったい展開が続いた末に、やっと気持ちが通じて、ほっとしたのも束の間、お互いへの気遣いや文化の違いが、かえって悲劇を生んでしまうんですね・・・。このままなん?この恋はこのままなん?と、思わず突っ込んでしまいましたが。どうなんだろう。気になる・・非常に気になる。でも、やたらに凝ったこのマンガが、すぐに続きが出るとは思えないし。悶々・・・。パリヤの婿探しもどうなるんだか。悶々・・・。エマも、大分と悶々させてもらいましたが(笑)

長男が子を作らぬまま死ぬと、その嫁が下の弟と結婚する。日本でも、戦前くらいまではよくあった話らしいんですが。女である、ということで全てを抑圧されてしまった時代。5人もの兄弟と次々結婚して、全ての相手に死なれてしまう、という幸薄いタラスの、たった一度の恋がこんな風に終わるのは辛い。芯の強い彼女と、ぼんやりしたヘンリーさんはとってもお似合いなのに。幸せになって欲しいなあ。

このお話は、衣装や食事、風俗の細かい書き込みがとても魅力的なんですが、今回はおおきな市場での宴会シーンがとても楽しかった。美味しそうやわあ。いろいろと味を勝手に想像するのも楽しみの一つ。やっぱり、丁寧に書かれた作品は気持ちいい。じっくり何度も細部を点検しつつ、再読します。

2011年6月刊行

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